稲作

稲作

<栽培方法>
農薬や化学肥料を使用せず、お米を栽培しています。
一般的な農法では、一株と一株の間が16~18cmで植えると言われていますが、私たちの場合は30cm程、間隔をあけて育てています。

苗への日当たりや風通しを確保して、一株一株を健康的に育てることで収量をあげることを重視しているためです。
また、田植えの際に稚苗(ちびょう)ではなく成苗(せいびょう)を植えるというのも特徴のひとつです。
通常は、稚苗(小さな苗)の段階で田植えをして、雑草は除草剤を使用して抑えます。
一方私たちの田んぼでは、成苗(大きく育てた苗)を田に植え、深く水を張ります。これを深水栽培と言います。
水を深くはることで、いくつかの雑草の発芽を抑えることができます。
しかし、残念ながらこれだけでは全ての雑草の発芽を抑えることができません。
そのため、苗を植えてから1週間後にチェーン除草をして、発芽したばかりの雑草を引き抜きます。
さらにその1週間後に、苗と苗の間を除草器具を通します。
雑草の発芽状況を見ながら、2~3回、除草作業を繰り返します。
農薬や化学肥料を使用しない栽培では、除草が最も大変な仕事となります。

<品種について>
コシヒカリを栽培しています。
コシヒカリはもともと、戦時中に肥料が手に入らない時代に 少ない肥料でもきちんと育つ品種の研究がされた結果としてうまれた品種です。
私たちは化学肥料を使わず、緑肥(りょくひ)としてレンゲを蒔き、肥料として活用しています。レンゲ栽培とコシヒカリの特性がマッチしていると考え、コシヒカリを採用しています。

<肥料について>
蓮華を緑肥として土に漉き込んでいます。
蓮華は、マメ科の植物で、窒素を取り込んで蓄える力があります。
マメ科の中でも蓮華はその力が強いと言われています。
秋に種を蒔き、春に耕して土と混ぜることで溜め込んだ窒素が土に混ざり、その窒素がお米が成長する際の肥料になります。

<土づくりについて>
鶏舎で採れた鶏糞を活用し、土づくりをしています。
お米の収穫が終わったあと、鶏糞を撒き耕します。
この鶏糞が、春の田植えまでに分解され土に還り、蓮華の栄養や微生物の活性化に繋がると考えています。