1月にインターンシップに参加した、山口大学経済学部観光政策学科4年 岡佳弘くんの原稿です。
僕は2022年1月8日から1月23日までの約2週間、楠クリーン村でインターンを行った。今回はそのインターンの際に感じた「僕が大切な人を楠に呼びたい理由」をテーマに話そうと思う。その前に、僕と楠の今までの関わりと、今回、なぜこのタイミングでインターンに参加しようと思ったのか、について話していきたい。
僕は1月時点で山口大学経済学部観光政策学科4年生であり今年の春からは新社会人となり東京で勤務する予定である。僕が初めに楠を知ったきっかけは僕が大学1年生の時、大学の講義に学生耕作隊の代表である高田さんが講演に来られていたことだ。その際に、楠クリーン村で行おうとしている自給自足生活のことやその生活をしようとする背景などを聞いて、あまりの物珍しさに衝撃を受けたことを鮮明に覚えている。そして月日が経ち、大学の先生に連れられて12月に楠で行われるクリスマスパーティーに参加した。それが初めて楠に訪れた日だった。
その日のことを振り返ると普段の日常生活とは、180度異なる世界が広がっていて、海外に行ったときのようなカルチャーショックを体感した。どんなところに感じたかというと、温かいお湯を蛇口から出すために火を起こして薪を燃やすところから始まる点や、料理をするときの食材が楠の畑で採れたものやご近所さんからもらったものなどがほとんどで、文字通り「自給自足」をしていた点である。また同時に初対面にも関わらず、おじいちゃんおばあちゃんの家に来たかのような暖かさを楠にいる人たちから感じた。
その初めていったクリスマスパーティーの日をきっかけに、鶏捌き会や、お茶畑の草取り、テラス作り、道普請など様々な単発イベントに参加してきた。言わば、楠の生活の断片的な部分しか体験していない。そこで、より楠のことを知るという意味で、約2週間のインターンをすることに決めた。また今年の春から東京で新社会人として勤務することが決まったので、社会人になったらできないであろう自給自足生活を体験したいということもあり、インターンに参加した。
今回のテーマである「大切な人を楠に呼びたい理由」を語るのに、前置きが長くなってしまったが、理由は明確に1つだけある。それは、僕が自分の大切な人を楠に連れてくることで新たなシナジーや深い繋がりが生まれるのが楽しみだからだ。先述の通り、僕が楠に初めて行ったときに感じた刺激や多様な価値観、アットホームさをゲストにも感じてもらいたいということが念頭にある。他方でゲストが楠に良い効果をもたらすと考えている。楠は自給自足の村を目指しているが、その道のりは半ばであることは、楠のスタッフの方々から色々と伺っている。そこに必要なものは専門知識をもった人材であったり、実際に現場で作業をするマンパワーが必要となる。そこで僕が楠に興味がありそうな大切な人たちを呼んで彼らには楠での非日常を体験してもらい、また楠にとっては自給自足生活を少しでも前進させるためのサポートやシナジーにつながることを期待している。またコミュニティ作りという点でもプラスに働くと考える。最近だと代表の高田さんが第一子を出産されたが、楠周辺は子どもが少なくまた同級生に会ったことがないと聞いていた。一方で僕が親しくさせてもらっている大学の先生も去年お子さんを出産され、ママ友やその子のお友達を探されていた。そこで僕が二人を楠で引き合わせることで深い繋がりが生まれ育児の孤独感などが和らぐと考えた。引き合わせた際に、お二人にとってとても楽しい時間を過ごされたそうでとても嬉しかった。このように僕の大切の人を楠に呼ぶことで幸せを感じてもらえるのは、僕にとっての幸せでもある。
これからも楠にいろんな人を連れてきてシナジーが産み出されていくことに貢献していきたい。