無意識・無関心から脱しよう!

 こんにちは、奥谷です。自給自足の生活を目指そう!と言っても、まずは現状を知ることも大事です。先日、楠の若いスタッフと話しているときに水のことが話題になり、実際に一般家庭では一人一日どれくらいの水道を使っているのか?となりました。1日2リットルのお水を飲むと健康にいいなんて聞いて、それだけの量の水を飲むのって結構大変だなぁと思っていましたが、ネットで調べたらすぐに私の住む地域の水道局のデータによると、1日で使っている水の量は約250リットル!大きなペットボトルで125本!そんなに使っているのかと驚いたのですが、最近は省水型のものも増えていますが、洗濯機、お皿を洗ったり、トイレやお風呂に使うお水、無意識のうちに蛇口から出ている水をジャージャーと使っています。
 隔月に届く水道局の明細を私も見ることはありますが、24㎥と書いてあってもその前の検針より1㎥増えて、水道代が高くなったわ、くらいしか見ていませんでした。でも、1㎥が1000リットルなので(これも学校でやったはずなのに、すっかり忘れている!)、なんと24000リットル!毎月12000本分のペットボトル分の水を使っているのかと思うと、ぞっとしました。


 カンボジアに滞在している時は、井戸水で洗濯をしたり、特に田舎ではトイレで使う水を近くの人工池から汲んできておいて、小さな桶を使って便器に流すというシンプルな作りのところもいまだに残っており、水を大事に使う生活だったよなと思い返します。この事実を知って以来、洗面台で何かを洗う時に、前日の生ぬるい風呂水を使うなど、小さなことから意識して行動に変えよう、と気持ちを入れ替えました。
 ちなみに日本は水資源が豊富といわれながらも、いろんな食べ物を輸入して成り立っていますので、その生産地の水を使っていることになります。それを“バーチャルウォーター”と呼び、環境省のページでは牛肉、卵ではどれくらいの水を使っているか(国産でも飼料は海外産が多いので)など、簡単に計算できるページもあります。日本では水が当たり前に手に入りますが、数十メートル掘らないと地下水が手に入らないような国もありますし、乾季の日照りで水不足の国もあります。ありがたい気持ちを忘れずに、シンプルに暮らしていきたいです。

 ちなみに写真はミャンマー最大のインレー湖。湖上に生活する人たちが織物や手工芸品を作ったり、トマト栽培なども行っています。ボートに乗って漁師さんは魚を獲ります。