かなっぺのインターンシップ体験記

山口大学農学部2年生のかなっぺさんが、9日間のインターンシップ体験の感想を送ってくれました。

私は2月12日からインターン生として楠クリーン村に滞在している。滞在して気づいた事が2つある。

1つ目は今までの生活のありがたいモノ、いらないモノに気づいた。ここにはふつうある家電がない。暖房があるのが当たり前、炊飯器があるのが当たり前。すでにあるもの、みんなつかっているものだから大学に入学して一人暮らしするときは当然のように家族と買いに行ったし、冬の暖房ガンガン生活は私の中でしょうがないことだった。友達と冬の電気代はやばいよねという話をするのは当然だったし、暖房を付けると乾燥するから無印の加湿器ほしいなーとか考えていた。しかし、いつも使っているドライヤー、エアコン、電子レンジはなく、すべて自分たちでやらなければならない。水道からお湯を出すのもボイラーで薪を燃やさないと出てこない、ドライヤーが使えないので髪を乾かせない、ところどころでカメムシが冬眠している、動き始めは朝7時半。一番大変だなと思ったのは寒さだ。来た時、寒すぎてこれからの滞在生きていけるか不安だった。

しかし、見えていなかったモノを見る事ができた。ここに来ると火やお風呂の暖かさがとてつもなくしみる。今までシャワーで済ませていたが湯船に浸かることがこんなにも体を温めてくれることを知った。また、湯たんぽという万能アイテムを貸してもらった。お湯を入れるだけで暖かさが持続し抱きやすく、どこにでも持ち運べる。今までよく使っていた電気毛布のようにコンセントを抜き忘れて家をでることもなく、勉強するとき持っていれば暖房を使わなくて済み、乾燥に悩むこともない。生活時間に関しても気づいた事がある。日の出とともに起きて外で仕事をしてご飯をしっかり食べると22時には自然と眠たくなる。1日だけお休みしてZoomのミーティングに出ていたがその日は動いていなかったため全然眠れなかった。体は自然の流れで生活できるようになっているんだなと実感した。

2つ目は自分のことを考える時間が持てた。楠クリーン村にいる人はいろいろなバックグラウンドを持った人が集まっている。大学にずっといると将来のことについて考える暇があまりないし、正直めんどうくさいと思ってしまう。しかし、ここにきて自分とは全く違った人生を歩んでいる人と話すと視野がぐっと広がり、無意識に自分のこれからの事について考える。今回はいろんな人から話を聞いて将来海外に行く、猫を飼うと決心した。他にも体を動かすのが好きなことを思い出せた。大学生になってから運動する機会がなかなか持てなかったが、畦を作ったり鶏に餌をあげたりする作業は特に楽しかった。