クメールニューイヤー

こんにちは。アバター村民・カンボジア在住の佐藤ひかるです。

今日は、カンボジアのお正月を経ての気づきについてお伝えします。

もう5月を迎えてしまいましたが、カンボジアでは、4月にお正月を迎えます。正確な日時は、毎年、仏教の暦と占いで決まるとのことです。
同時期のCWB7か国の会議では、ミャンマーやネパールからもフェスティバルのため休みますとのお知らせが相次ぎました。調べてみると、他にも4月に正月を迎える国があることがわかりました。中国の旧正月があるのは知っていましたが、4月に正月を祝っている国がこんなにもあるとは驚きました。それと同時に欧米では、イースターがあり、日本では新年度が始まります。
これを思うと、4月は、世界中で様々な祝い事があることが見えてきました。
その気づきをシェアしたところ、
「むしろそれまでの農事的なお祭りをキリスト教や仏教が取り入れていると思った方がいいのではと思います。宗教の違いがあっても、生活の糧であるリズムを支える太陽の動きと祭が連動してるのでは?」との助言がありました。
カンボジアでは、昨年、水祭り(11月)が過ぎた頃に、雨が降らなくなり乾季を迎え、今回新年を過ぎて、雨が降り始め雨季を迎えました。このコラムを書きながらも、空はだんだんと曇り、今にも雨が降りそうです。日本で年が明けたといっても、すぐに暖かくなったりするわけではないので、こんなにも自然と一体で行事があるというのは、面白いと思いました。
もちろん気候変動の影響は受けていて、今年はニューイヤーを迎える前にも土砂降りの雨が降りました。例年なら雨は降らないのにと現地の人たちは口々に話します。農家の割合が多いカンボジアなので、自然の変化による影響は大きいものです。自然と共に祝われる行事が継続できるよう、できることをやろうと考えさせられた新年でした。

遅ればせながら、スオスダイ チュナム トマイ(新年おめでとうございます)!

以 上