アバター村民・カンボジア在住の佐藤ひかるです。
前回、カンボジアの課題について、7か国のネットワークや楠クリーン村との会議で共有したことを書きました。その場で、いくつか解決案をいただきましたので、進捗をお伝えします。
今回は、いくつかの課題のうち「洗剤の使い過ぎ」(約30人の生徒がそれぞれ皿を洗うのに、洗剤を使い、中にはポンプを何度も押す子もいて、消費が激しいこと)についての解決案です。
楠クリーン村の会議で共有したところ、代表の高田さんより、灰で油を吸着させてから洗うと、ほとんど洗剤がいらないという話を聞きました。
カンボジアでは、薪を使って煮炊きをしているので毎日灰が出ます。片づける人がいないとたまっていく一方で、私には、燃え残りカスという認識でしかなかったので、本当に使えるのか、灰について調べてみることにしました。
すると日本でも洗剤のなかった時代は、灰で洗っていたという記載があり、灰から灰汁を作り、洗剤ができるという情報も見つけました。
また、CWBカンボジアの代表の青年も、村では灰を使って洗い物をしていると言うではありませんか。生徒たちは、村出身なので、やり方も知っていると。
こんなに身近に洗剤の代わりになるものがあるのに、しかもタダなのに、なぜ洗剤を利用するのか?彼に疑問をぶつけました。答えは、洗剤の方がきれいな気がするのと、灰だけにする(普通に燃やすだけだと、炭が混じるので、ふるいにかける)のが、面倒だからではとのことです。
そうやって、なんとなく便利な方へ流されていってしまうのは、どこでも同じなようです。
生徒たちの考えるきっかけになればと、さっそく、灰汁づくりを生徒と共にやってみました。できるまで時間がかかるので、その間に、灰で皿洗いを行ったところ、驚くほど油汚れが落ちました。恐るべし灰の力。期待できそうです。
次回、灰汁作りについてお伝えします。
以 上