色の名前

 すっかりご無沙汰してしまいました。久々の投稿になります。東京在住の斉藤です。
というのも、私は今、花の資材屋で働いているからです。そう、皆さんお分かりですか?5月の第2週は母の日!花業界が一斉に活気づく母の日の為に、忙しく働いておりました。私たちが選んだ商品で、誰かが喜んでくれていたら、嬉しいなと思います。
 今日は、この花業界で働き始めて感じた事をお話したいと思います。あ、でも、タイトルを書いてしまっている時点でネタバレしていましたね。(汗) お花屋さんが扱う器やラッピングには、華やかな物やシックなもの、ゴージャスなものから素朴なものなど、その人の好みやトレンドに合わせた様々なものがあります。私がこの業界で働き始めて、まず最初に驚いたのは、色の区別が細かい事!ピンク一つにとっても、”ライトピンク”、”サリース”、”アイランドピンク”、”ローズ”、など、不慣れな人には、区別がつかない微妙な色違いの商品がたくさんあります。お花屋さんは、それらを上手に使い分けてグラデーションを出したり、お店の雰囲気に合わせて作品を作られるわけですから、我々資材屋も多様なご要望に応えられるように、色の名前を覚え、お客様が必要としている色が想像できるように努力しています。
 そんな中で私がさらに面白いなと思ったのは、色の和名の多様さです。名前が何とも素敵なんですよ。例えば、緑でいうと、”若草色”、”苔色”、”松葉色”、”老竹色”、”若緑”などなど、まだたくさんありますが、色を想像できるような名前になっているのがとても面白い!実際に、老いた竹は見たことがなくても、なんとなくくすんだ渋めの色が想像出来たりします。
 ITが発達した今では、色の指定もコードや数値で表記する事ができ、まったく同じ色を遠くに離れた人ともすぐに共有する事が出来ますが、このように、色の名前から想像するというのもなかなか味がありますよね。
 
皆さんも、日常生活の中では、たくさんの色がありますが、それらをよーく観察して自分だったら、こんな名前かなっと勝手に名前を付けてみるのも面白いかもしれませんよ。