新見で紙の加工続き・和紙エプロン作成(6)

 今週も新見大学のボランティアさんたちと紙の加工。今回は20人ほど参加してくれました。2グループに分かれ、一つは紐を決められた長さに切り、裁断・穴あけをした短冊に通して10枚づつの束にし、もう一つは風鈴作りキットの製作。和紙のケバケバした繊維は濡らすとガラスに張り付く性質があり、なんと接着剤なしで風鈴に張り付いてくれるのです。ただし、強くこするとはがれるので、貼るのは内側です。どれも単純作業ですが、参加者の方は、おしゃべりしながらの手を動かすのがいいストレス発散になったと、とても満足して帰られました。短冊も目標枚数の9割ほど、2千枚近くできあがり、我々もびっくり。今年は新見駅等にも飾られるそうで、より多くの人に知ってもらえ、来年はもっとたくさんの人が来てくれるかもしれませんね。

 作業の後は、近くの雑貨屋 Le cashe-cashe さんのご飯会に参加させてもらいました。奥さんはお裁縫のプロで、パリコレの服やきぐるみも作ったことがある人、ご主人は建築関係のお仕事をされていた人で、雑貨屋の商品はハンドメイドのものがいろいろ。養鶏・養蜂をやっている方や地域おこし協力隊でトークイベントを企画している方も来ていらして、ぶどうの皮で作った肥料でいちごを作るととても甘くなる、100万のワインの絞りかすで作り寝かせた1万のワインかおいしかった、お茶の花で作った蜂蜜はお茶の香りがするなど、面白いお話がたくさん聞けました。皆さん持ち寄りのご飯もとてもおいしく、つい食べ過ぎてしまいました。

 日曜日は強制紙でエプロンづくり。和紙製コーヒーフィルターの販売でコーヒーを振る舞うときに着けるエプロンを作ってくれないかということで、朋子さんと挑戦。強制紙は、こんにゃく糊を塗った紙を重曹水で煮たもので、強度が増し、洗濯できるようになります。ミシンで縫うと縫い目が細かすぎて切り取り線のようになってしまうかもしれないということで、レザークラフトのように1つ1つ穴をあけて、手縫いで作りました。結構時間がかかりましたが、なんとかなりました。来週仕上げをして、完成です。依頼主はこだわり屋さんですが、果たしてお気に召すでしょうか・・・