こんにちは、奥谷です。前回、仲田紗らささんと岡山県新見の神代和紙の話をここで取り上げましたが、その後私はその手漉き和紙を預かり、富山県の書家、山田翔光さんのところへ届けに行きました。富山の山田さんを訪問した目的は別にあったのですが、たまたま4月半ばに岡山で紙すきをする仲田さんと久しぶりに会い、そして山田さんともゴールデンウィークで混みあう前に会いましょうという話がとんとん拍子で決まりました。
そしてこの3人の共通点は、なんと15年以上前に一緒に北欧へ旅行に行ったことがあるのです!当時から山田さんは書を手掛けていらっしゃったのですが、空間デザイナーでもあるので北欧の暮らし方にとても魅かれる、また仲田さんも福祉や自然エネルギーなどいろんなことで進んでいる北欧を見てみたい、私は農家民宿や市民で出資して風力発電などに取り組む事例をこの目で見たいという年代もバラバラな3人の想いが一致して、旅行することになったのです。 当時まさか仲田さんが紙すきをやるとは誰も想像しておらず、実際にその紙の使い心地を書で紙を使う山田さんの意見を聞いてみたいということで、早速山田さんが筆で書いてみて、夜にすぐに仲田さんにフィードバックをしました。早く書くとかすれる、墨の乗り具合はいい、きっと筆ペンでもメーカーによって合う/合わないがあるから研究するといい、ギフト需要や建築・インテリアにどうやって和紙を生かすかなど、ユーザー視点に立った先輩起業家としての意見が次々と出てきて、盛り上がりました。
ご縁というのは不思議なもので、それぞれ違うところに住んで、15年近く連絡を取っていなかったとしても、ある時ふとしたことで繋がりあうんだなぁと実感しました。