週1回の刺激

こんにちは、奥谷です。アバター村民のこのページで書いてくれているブルーノさんと週1回1時間くらい話す時間を作っていますが、彼が紹介してくれるスペインのモンドラゴン協同組合の話やバレンシア州の起業支援施設マリーナ・デ・エンプレサスの話などをさらに質問したりしています。

 ブルーノさんによると、スペインは起業する年齢がだいたい40~50代の人が多いというのが日本と大きな違い。というのも、企業で働けなくなったこの世代の人たちが再就職をしようと思っても、失業率30%のスペインでは簡単ではないので、今までのキャリアを生かして起業するというケースが多いんだそうです。

このマリーナ・デ・エンプレサスはスペインで有名なスーパーマーケット、メルカドーナの創始者が私財を出して起業できるように支援しているようですが、ターゲットは40~50代というよりも若者。スペイン国中からスタートアップ企業が集まりつつあるようです。これはスペインの未来を考え、逸材を育てようという仕組みが民間から始まっています。

 このメルカドーナの創始者はいろんなことに私財を拠出しているようですが、例えば文化財の保護なども運営しているようで、そこで実績をあげた人に対してはボーナスが年3回という好待遇だとか。ちゃんと成果は報酬でというマネジメントができているということなんだろうな、と。きっとマリーナ・デ・エンプレサスでもインキュベーションを運営するマネージャーとして実績をきちんと上げればちゃんと報酬を得られる、これがうまく行っている秘訣なのではないかと思いました。

  私が海外に行かなくなって、見聞できなくなった分、こうやって外国人と議論して違いを知ることはとてもいい刺激になっています。