1年に1回のリモート授業

 こんにちは、奥谷です。6月11・12日は産業能率大学でのスクーリング授業でした。私は年に1回、「起業マインドと発想法」という講座のみ受け持っているのですが、朝9時半から夕方17時50分までという長丁場!しかもほとんどの授業がいまだ通学ではなくてオンラインで開催されていて、受講生の皆さんはそれを年に何回も受けていらっしゃるのです。それだけで脱帽。社会人学生が多いのですが、今回聞いてみたところ、在宅ワークも増えて自分の時間ができたことで勉強しようと決意した、通学は島からだと遠いのでリモートで受けられるから入学したなど、コロナをきっかけに勉強のスタイルも変わってきているんだなぁと実感しました。

 私の授業スタイルは、指定テキストはほとんど開かずに自分の立ち上げた経験、女性起業家の事例、海外での事例(Zoomで生中継)、新しい分野のヒントなどを盛り込んだ話を中心としており、事前に配布するパワーポイントの資料が非常に多いのですが、ほとんどイメージを膨らませるための補助資料です。受講している皆さんが単に聞くだけではなくて、質問も含めて活発で、今年から生徒さんもカメラを付けてくれるようになって反応が直に伝わるようになったのは助かりましたが、やっと操作も含めて去年よりも“少しまし”になって慣れてきたかなというところで、2日間が終わってしまいました。

 日本の場合、高校の後に大学へそのまま進学して卒業した後、会社の研修以外はほとんど何か学ぶという機会はないので、ニュース以外の情報があまりアップデートされていない社会人が実に多いと感じます。コロナで状況が世の中が一変したことは、こういうところにも影響を与えていて、通学は困難な地域に住んでいても都市部の大学の先生の授業がこうして受けられることがきっかけで、住む地域が障壁でなく、誰でも意欲的にどこからでもいつからでも学べるというのはいい傾向だと感じています。

誰もいない教室で、一人パソコンに向かって2日間語りました…