こんにちは、奥谷です。世界的な人口爆発や脱炭素という流れでお肉よりも大豆ミートやベジタリアンを嗜好する若者が欧州では増えているというニュースを耳にします。そして貴重なたんぱく源として注目されている昆虫食。コオロギパウダーの入ったクッキーなども日本でも出回ってきました。
かつて蜂の子の入った炊き込みごはんや丸ごと素揚げしたものを、出張先の長野県で食べたことがあり、その当時はひえー!と思っていましたが、カンボジアに生活してからは普通に食す文化が残っています。
初めてバスで長距離移動をした時に、休憩所になる食堂前にバスが止まるとかごを頭に載せたお母さんたちがわーっと集まってきます。その中で必ずといってあるのはコオロギを揚げてスパイシーに炒めたものです。バスに乗っている一般人が普通に買って、再びバスが動き出すと、スナックのようにバリバリ小さい子も食べています。
また、私たちのカシューナッツの畑、SCYにもカシューナッツにつく害虫がいます。コガネムシのような形の黒い虫なのですが、よく洗って、素揚げしてやはりニンニクもきかせてスパイシーに炒めます。私も畑に行った時に食べさせてもらいました。これが意外と美味しいんです。SCYにいる若者たちは、こんな美味しいものが食べられるのに殺虫剤をまいて殺すなんてもってのほか!といっていました。無農薬である意味はここにもあります。
確かに考えてみたら、海にいる生物もイカツイ顔をしています。シャコ、エビ、ホヤ、タコ、ウニ、カニなどなど…。よく見たら可愛くないですよね(笑)。海にいればシーフードとして重宝がられるなら、昆虫だってグラウンドフードとして美味しいんだと思えば、納得です。先日、たまたま電車に乗っていたらオケラみたいな虫が乗客の足元を行ったり来たりして、座席を離れる人まで現れるほど嫌がられていたのですが、カンボジアの子たちならひょいと捕まえ、美味しそうとつぶやくのかな…なんて想像しながらその光景を見ていました。