アバター村民・カンボジア在住の佐藤ひかるです。
キッチンの虫対策をするようになって、キッチンだけがきれいでも意味がないなと思ったので、毎朝敷地内のゴミ拾いを始めてみることにしました。なにせ、ここの生徒たちは、ゴミを平気でそこらへんに捨てます。お菓子の袋を開けたらその場に捨てるのは普通のこと。役職の高い大人でも、ポイっと捨てるし、敷地内を出ても、誰も手を付けない場所はゴミだらけ。
風やら、犬やら、鳥やらが散乱させている原因でもあります。
私が、10年前にカンボジアに来た理由は、ボランティアでのアンコールワットの清掃活動でした。その時と同じように、トング片手に、敷地内を巡回していると、あの時、カンボジアに来たことを運命的に感じます。
一方、きれいな国だと言われる日本でさえ、ポイ捨てはなくなりません。ポイ捨ての多い街とされる東京の渋谷がきれいなのは、掃除をしてくれる人がいるからです。以前住んでいたオーストラリアでも、毎朝暗い時間帯から清掃車が街を走り、ゴミ箱のゴミ袋を毎日変える人がいて、きれいが保たれていました。
どこかに限った話ではないのです。きれいを保つためには、誰かがやらなきゃいけない仕事があります。
時々、ゴミ拾いを手伝ってくれる生徒もいますが、全員に徹底させるのは難しいです。それは、日本やオーストラリアで難しいのと同じ。それでも、必ず協力者はいます。
生徒の一人が、ゴミが散乱している部屋の前に、きれいな花を植えたいと言ってきました。渋谷にも花壇がありますが、きれいな花が咲いていたら、そこにポイ捨てはしないかもしれないという考えからだと、管理する団体の方から話を聞いたことがあります。これを中学生くらいの年齢の女の子が、自ら考え、実践しようとしてくれています。
これだけで充分、未来への希望です。
以 上